定員に達し次第、応募は締め切りとなります
肩寄せ合って笑顔で暮らせるように
「昨日、みんなで焼きそばをつくったんですけど」
いたずらを告白するかのような、少しはにかんだ表情で近澤美由紀がほやほやのエピソードを教えてくれる。
「利用者さんに包丁を渡してみたら、見事な手さばきでザクザクとキャベツを切ってくれたんです。普通だったら認知症のお年寄りに包丁なんて危ないと思うでしょう。でも、できそうだと思ったら『どうぞやってください』とお願いする、それがウチらしいところ。むしろ利用者さんから“やらせてもらえば、ちゃんとできるのよ”と教えられた気分でした。」
近澤が福祉の世界に足を踏み入れたのは、小学生時代の同級生に障がいを持つ友人のいたことがきっかけだった。ずいぶん早くからこの仕事に対して関心を持ち始めたわけだ。
社会人となり、最初に携わったのが成人の障がい者施設。その後、高齢者を支える仕事がしたいとの思いが強くなり、『ラポール藤沢』へ見学に訪れた。
「友人に誘われて、たまたま見学に来たんです。そうしたらすぐに“あ、ここで働きたい”と思いました」
特に印象的だったのが、食事と排泄の場面。自宅で過ごすのと同じようなペースでゆっくりと食事している利用者の様子に、自分もじっくりと学べると感じたのだった。
「介護をゼロから勉強したいと考えていた当時の私は、ここがぴったりだと直感したんです。」
小規模で、家庭的。利用者との距離が近い。そうした点を特徴としてアピールする施設は数多いが「実際にその通りかどうかは食事と排泄の場面を見ればわかるはず」と近澤は指摘する。
最初の1年はショートステイで日々異なる利用者と接しながら、介護の基礎を学んだ近澤さん。2年目からは「利用者さん一人ひとりと向き合いながら自分たちでケアをつくりあげていく面白みを味わいたい」との思いで、特別養護老人ホームへと異動した。このように自分の成長や志望に合わせて働く環境を変えていけることも、30近くの介護事業所を運営している『ラポール』の大きな魅力だろう。
近澤は現在6年目。「やっぱり現場が好きですねえ」と明るく笑うように、これからもずっと利用者に寄り添いながら過ごしたいと考えている。理想は「“施設”ではなくて“家庭”をつくること」だそうだ。
「昔は、狭い家に肩を寄せ合うような暮らしが当たり前でした。そんな暮らしを再現したような環境を自分の手でつくりあげることが私の目標です」
『ラポール藤沢』を運営する社会福祉法人いきいき福祉会は、間もなく藤沢市善行に新しく特別養護老人ホームを開設する予定だが、近澤はそのオープニングスタッフとして赴任することになる。
「新しい特別養護老人ホームは、そんな私の理想に近い“家庭づくり”ができそうだと思っています」と、胸を張る。
※ラポール藤沢・ラポール三ツ沢の採用担当者が受信いたします
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ユニットケアだから得られる人間関係の近さ
近澤が“お母さん”のような快活さを持ち味としているとすれば、頼れる“お父さん”のような沈着さを持っているのが戸谷広だ。常に穏やかで冷静。落ち着いたその物腰は、「この人がいてくれれば大丈夫」という安心感を与えてくれる。
意外なことに、「実は最初の頃は不安で仕方なかったんですよ」と8年前の入社時のことを戸谷は振り返る。
「それまで在宅介護ステーションや老健で勤務していたのですが、もっと高齢者の生活に入り込んだ介護がしたいという思いで、“終の棲家”である特別養護老人ホームに転職したんです。ところが実際に働き始めると、想像以上に仕事量が多くて、これは大変だと音を上げそうになりました。」
「利用者さん一人ひとりとの関係が密で、ちゃんと向き合いながら仕事ができます。やるべきことが多くて忙しいけれど、それが楽しさに変わっていくんです。この感覚は、うまく言葉では説明できないんですが。」
「今私は『ラポール三ツ沢』で研修中なんですが、昨日は休みだったので『ラポール藤沢』に立ち寄ってみました。そうしたら102歳の利用者さんが“久しぶりねえ”って喜んでくれて、いろんな話に花が咲きました。そんな利用者さんが私は大好きです」
藤沢市善行で開設する特別養護老人ホームで、いきいき福祉会は「個別ケア」実現のために「ユニットケア」を導入する。入居者を10人前後のグループに分け、職員数名が馴染みの関係で生活を支えるというスタイルが「ユニットケア」だ。全体を見るのではなくグループを見ることで利用者一人ひとりとの距離は一層近くなり、職員同士の連携も深まっていくという仕組みである。
「善行では、私もリーダーとしてグループを率先していきたいですね。仲間はみんなモチベーションが高く、後輩にも尊敬する人材がたくさんいます。そうした環境で働けるのは本当に嬉しいことです」
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大切なのは資格や経験よりも人間性
「介護職は専門職ですから経験や資格は大切です。けれどそれはマストじゃない。もっと大切なのは、正直であること、嘘をつかないこと、真剣に取り組んでくれること。人間としての根底にあるそうした“誠実さ”こそ、私は一番に求めたいですね」
そう語るのは鈴木正貴。いきいき福祉会で採用担当を担う幹部社員だ。「人が好きなのでこの業界にいます」と話すように、とにかく人間が大好き。だからこそ人と人の信頼関係を何よりも大切にしてきた。
その姿勢は、いきいき福祉会の理事長である小川泰子の想いとも響き合う。
「理事長はとことん利用者さん目線です。失敗や落ち度があっても絶対に隠したり、ごまかしたりしません。逆に言えば、失敗を認め、許容する姿勢を貫いています。そのカルチャーが組織全体に根付いているから、我々職員も失敗を恐れずに新しいことに挑戦できる。トライ&エラーができるんです」
バーベキューや流しそうめんなどの毎月のイベントも、そうしたトライ&エラーの中から生まれ、定着したものだ。さらに年功序列とは無縁の組織であるため、管理職が上で現場が下というような見方は誰もしないし、新人の提案でも内容がよければすぐに採用される。「役職は権力じゃなくて単なる役目。上司の顔色をうかがいながら仕事をする職員なんていませんね」と鈴木は断言する。
こうした風土があるから、新たに開設される特別養護老人ホームでも、キャリアやスキルに関係なく、モチベーションさえあれば誰でも新しい仕組みづくりに携われるわけだ。それこそ資格や経験は関係ない。利用者の生活を豊かにしたいという発想に基づくものであれば、どんな提案でもOKなのだ。
オープンでフリーな環境の中、新しい空間で新しい環境づくりにゼロから携われる機会は、そんなにあるものではない。絶好のチャンスといえるだろう。
ただし、そんな恵まれた環境を活かせるかどうかはあくまで自分次第であると、鈴木は言う。
「専門職としての道を選んだのだから、なんとなく働くというのでは先へ進めません。明確な人生設計を持ち、専門職として究めていきたいという意識は不可欠です。その姿勢さえあれば、きっと道は開けます。」
藤沢市善行に新しい“家庭”としての特別養護老人ホームが誕生するのは2019年春。そこでの出会いを、誰もが心待ちにしている。
- 本原稿にある所属先、役職等の記載は2018年11月27日現在のものです
- 定員に達し次第、応募は締め切りとなります
特別養護老人ホームラポール藤沢、ラポール三ツ沢 募集要項
施設名・場所 | ① 特別養護老人ホームラポール藤沢 藤沢市善行1-12-9② 特別養護老人ホームラポール三ツ沢 横浜市保土ヶ谷区峰沢町325-1 |
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職種 | 介護職 |
募集資格 | 不問 |
業務 | 入居者の生活支援全般※その他補足事項:自動車通勤応相談 |
募集人数 | ① 特別養護老人ホームラポール藤沢 20名(2018年12月時点)② 特別養護老人ホームラポール三ツ沢 5名(2018年12月時点) |
給与 | 介護職(正職員) 月収:170,000円~290,000円 介護職(パート) 時給:1000円~(介護福祉士は1,250円~) |
勤務時間 | シフト制 (早)7:00~16:00 (遅)12:15~21:15 (夜)21:00~07:00 |
休日・休暇 | 週休2日制(4週に8日の休日)パートの場合は7:00~21:15の間で応相談年間休日112日 |
福利厚生・諸手当など | 通勤交通費:通勤手当支給(上限なし/規定により支給)住宅手当、扶養手当、資格手当(介護福祉士・社会福祉士)15,000円/月夜勤手当①7,000円/回 ②6,500円/回・その他処遇改善加算支給 |
社会保険 | 健康保険/厚生年金/雇用保険/労災保険 |
※ラポール藤沢・ラポール三ツ沢の採用担当者が受信いたします
※定員に達し次第、応募は締め切りとなります